「経年劣化」ではなく「経年美」。お手入れしながら10年後も愛着を持てる自然素材ならではの無垢床を楽しむ
- 2023.03.13
- 建築

「経年劣化」ではなく「経年美」
無垢材は合板のフローリングやクッションフロアに比べると、
傷や汚れがつきやすかったりなど、メンテナンスが必要な部分もありますが、
無垢の木材ならではの魅力がいっぱいあります。
無垢以外のフローリングは、集成材などの基材をベースに、
薄くスライスした木材やシートなどを貼り付けて作られています。
これらの合板フローリングは経年より素材同士を張り合わせている接着剤が剥がれて表面がの素材が浮いてくるなど、その寿命は10〜20年とも言われています。

それに対して無垢のフローリングは、木材から一枚の板を切り出しているため、
表面の剥がれなどの心配はありません。
大切にお手入れをしていけば50〜60年以上使えるとも言われています。
長く使っていくうちに表面の色は深くなり、傷や汚れも味になってきます。
そういう意味で、私たちは無垢フローリングには「経年劣化」はないと考えています。
より長く使うための無垢材のお手入れ
無垢のフローリングは空気中の水分を吸収・放出して水分量を調整しています。
極度に乾燥・吸水すると反りや歪み、ひび割れなどの原因になってきます。
そのため、普段の掃除は乾拭きなどでも問題ありませんが、
月に1~2回程度水拭きで掃除するのがおすすめです。
また、年に1~2回程度ミツロウワックスなどで磨くことによって、
無垢の木の特性は保ったまま、表面を保護することができ、
ある程度の水濡れや汚れなどにも強くなり、表面に光沢も出てきます。
また、表面の細かな毛羽立ちが抑えられることによって肌触りも良くなります。
直射日光が当たる場所や水濡れしやすい場所は
少し多めの頻度で掃除やお手入れをするといいでしょう。

細かい傷やへこみも補修可能
物を落とした時や硬いものがぶつかった時など、どうしても凹んでしまったり
傷が入ることがあると思います。
実はこの傷や凹み、自分で補修することができるんです。
方法も簡単、電子レンジで温めた濡れ布巾をあてるだけ。
濡れ布巾の上からアイロンをあててもOK

Aは凹みがあったことがほぼわからない状態まで復元。
Bは一部木の繊維が断裂していたため、その部分は復元しないので注意。
3年後の無垢床
では、実際に無垢床のお家で過ごして3年目の状態を見てみましょう。

どうですか?
こちらは杉の無垢材を施工した床です。
施工直後の無垢床は淡い色合いでマットな風合いですが、3年目の床はツヤが出て木目もはっきりした印象になります。
このお家ではワンちゃんと一緒に暮らしていることもあってよく見ると細かい傷がたくさんついているのですが、実際見てみると案外気にならないものです。
木の種類によって変化の仕方は変わってきますが、このように少しずつ飴色を帯びてくものが多く、革製品のように年月を経るごとに味わいを増していくので、変化を楽しんでいただけます。
経年美で10年後・20年後も愛着を持てる家に
合板フローリングは一度劣化してしまうと張り替えが必要になってしまう場合もありますが、
無垢フローリングですと上記のようなお手入れを続けていくことでより長い間
住み続けることができます。
どうしても気になるような汚れがついてしまった場合も、
表面を薄くヤスリで削りとるサンディングという手法もあります。
新しい家を新しいまま保つのではなく、経年による変化を楽しみながら暮らしていく。
そんな生活を提案していくのが洛斗コーポレーションの家づくりです。
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